博士:
できた! ついにできた! 自律型脱毛ロボットDat’Mo! 通称脱毛くん。今までの道のりは決して平坦ではなかったけれど、嗚呼これで脱毛貧乏生活にもサヨナラね(しみじみ)。 感傷に浸りつつスイッチオン。ぽち。
脱毛くん:
(ピカッ)……ウィィ〜ン、ウィィ〜ン、ウィィ〜ン……ウィ〜ガシャ、ウィ〜ガシャ、ウィ〜〜〜
博士:
(いつまで口芸してるつもりかしら)
脱毛くん:
あの、そろそろ止めていいですか?
博士:
ええもちろん。それじゃあ簡単に自己紹介を。わたしはえーと、あなたの製造責任者ってとこかしら。造物主とか神様とか崇めてもらっても構わないけど大体の人は博士って呼ぶわ尊敬を込めて。間違ってもママとか呼ばないように。 で、ここからが本題ね。あなたを作ったのは他でもないわ。急な話で悪いんだけど夏までに永久脱毛してもらえるかしら。
脱毛くん:
はい? わたしの内蔵記憶が正しければもう春ですよ。この頭の中に渦巻く初期知識によると毛周期というものがあって……
博士:
(イライラ)そんなことわかってるわよ。あなたの初期知識を植え付けたのはわたしなんだから。
いいこと? あなたは自律型脱毛ロボットなの。誰に何の指図をされなくても自分で考え成長し、画期的な永久脱毛方法を開発するのがあなたの役目なの。わたしのために。
脱毛くん:
なんだか人生って辛いな。

皆さん、毛周期ってご存知ですか?

毛には周期があって、今あるむだ毛を処理したとしても休止期にある毛には効果がなく、成長期に入るとまた生えてきます。ですから永久脱毛といっても一度の処理で完了するわけではなく、毛の周期に合わせて2〜3ヶ月ごとに数回の脱毛が必要となるのです。

という風なことを得々と述べようとしたら博士に遮られました。嫌ですね余裕のない女性って。